●「すごいぞ!身のまわりの表面科学」日本表面化学会編 [読書レポート]
「すごいぞ!身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議」日本表面化学会編
悪魔が作った「表面」の身近な謎を、科学で
読了日:2016.9.11
分 類:一般書
ページ:270P
価 格:980円
発行日:2015年10月発行
出版社:ブルーバックス(講談社)
評 定:★★★+
●作品データ●
---------------
テーマ : 身近な表面科学
語り口 : 教科書調
ジャンル: 一般書
対 象 : 学生~一般向け
雰囲気 : なるべく平易に、とは思ったけど…
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【100字紹介】
「固体は神が創りたもうたが、表面は悪魔が創った」とすら言われる、 複雑な挙動を示す「表面」。 まだまだ分からないこともいっぱい、 理論研究と最新技術でどんどん分かってきてもいる 表面科学を身近なQ&Aから解説
表面は確かに、直下は自分と同じ物質がありながらも、
すぐお隣はまったく別の環境にある、というような
周りを同じ物質で取り囲まれている状態とは
一線を画すような状況です。
臨界、ということばもあるくらいですし。
通常の物理学、特に中高大学初級レベルであれば、
「ただし~とする」というような、「理想状態」を
想定して問題が設定されるわけですが、
表面というのはそのときに真っ先に除外されそうな、
理想状態とはまったく違う環境にあると考えられます、
そんなこんなで、きっと考えるのも厄介だぞう、な表面について
わざわざ選んで研究している「表面科学」。
身近なQを設定して、マニアックにAnswerしていきます。
「曇らない鏡の秘密」
「直毛とくせ毛は何が違うの?」
「ハスの葉はどうして水を弾くの?」
「カタツムリの殻はなぜいつもきれいなの?」
「スマホやPCのディスプレイはどうなっているの?」
章ごとにそれぞれ、日常生活、動物・植物、人間・健康、摩擦、
環境・エネルギー、最先端ナノテクノロジーの表面科学、
とカテゴライズして、全60のQ&Aからなる本書。
こんなことまで「表面科学」の範囲なんだ…!と
びっくりしたり、何だか意外なことも色々と。
コラムには、関係のあるノーベル賞受賞者15組が
紹介されており、表面科学がどれだけ科学界で重要な位置を
占めているかを垣間見る気がします。
文章としては、複数著者による編集著作物のため、
内容が重複したり、若干読みづらいところもありますが、
中身は興味深いものです。複数人で書かれているので、
ちょっとこの人の文章はわかりにくいな、というのも
あったりしますが、企画自体は大変面白いなと思いました。
---------------
文章・展開 :★★
簡 潔 性 :★★★
学 術 性 :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★
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悪魔が作った「表面」の身近な謎を、科学で
すごいぞ! 身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議 (ブルーバックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: 新書
すごいぞ! 身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議 (ブルーバックス)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: Kindle版
読了日:2016.9.11
分 類:一般書
ページ:270P
価 格:980円
発行日:2015年10月発行
出版社:ブルーバックス(講談社)
評 定:★★★+
●作品データ●
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テーマ : 身近な表面科学
語り口 : 教科書調
ジャンル: 一般書
対 象 : 学生~一般向け
雰囲気 : なるべく平易に、とは思ったけど…
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【100字紹介】
「固体は神が創りたもうたが、表面は悪魔が創った」とすら言われる、 複雑な挙動を示す「表面」。 まだまだ分からないこともいっぱい、 理論研究と最新技術でどんどん分かってきてもいる 表面科学を身近なQ&Aから解説
表面は確かに、直下は自分と同じ物質がありながらも、
すぐお隣はまったく別の環境にある、というような
周りを同じ物質で取り囲まれている状態とは
一線を画すような状況です。
臨界、ということばもあるくらいですし。
通常の物理学、特に中高大学初級レベルであれば、
「ただし~とする」というような、「理想状態」を
想定して問題が設定されるわけですが、
表面というのはそのときに真っ先に除外されそうな、
理想状態とはまったく違う環境にあると考えられます、
そんなこんなで、きっと考えるのも厄介だぞう、な表面について
わざわざ選んで研究している「表面科学」。
身近なQを設定して、マニアックにAnswerしていきます。
「曇らない鏡の秘密」
「直毛とくせ毛は何が違うの?」
「ハスの葉はどうして水を弾くの?」
「カタツムリの殻はなぜいつもきれいなの?」
「スマホやPCのディスプレイはどうなっているの?」
章ごとにそれぞれ、日常生活、動物・植物、人間・健康、摩擦、
環境・エネルギー、最先端ナノテクノロジーの表面科学、
とカテゴライズして、全60のQ&Aからなる本書。
こんなことまで「表面科学」の範囲なんだ…!と
びっくりしたり、何だか意外なことも色々と。
コラムには、関係のあるノーベル賞受賞者15組が
紹介されており、表面科学がどれだけ科学界で重要な位置を
占めているかを垣間見る気がします。
文章としては、複数著者による編集著作物のため、
内容が重複したり、若干読みづらいところもありますが、
中身は興味深いものです。複数人で書かれているので、
ちょっとこの人の文章はわかりにくいな、というのも
あったりしますが、企画自体は大変面白いなと思いました。
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文章・展開 :★★
簡 潔 性 :★★★
学 術 性 :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★
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2016-10-29 21:49
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