SSブログ

●「ジャーナル・インパクトファクターの基礎知識」棚橋佳子 [読書レポート]

「ジャーナル・インパクトファクターの基礎知識 ライデン声明以降のJIF」棚橋佳子
採録基準なども分かる、大学図書館員必読書


ジャーナル・インパクトファクターの基礎知識:ライデン声明以降のJIF

ジャーナル・インパクトファクターの基礎知識:ライデン声明以降のJIF

  • 作者: 棚橋 佳子
  • 出版社/メーカー: 樹村房
  • 発売日: 2022/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

読了日:2023.8.16
分 類:一般書
ページ:143P
価 格:2400円
発行日:2022年9月発行
出版社:樹村房
評 定:★★★★+


●作品データ●
---------------
テーマ : JIF、研究評価指標
語り口 : 教科書調
ジャンル: 研究一般、図書館学
対 象 : 研究者/図書館員/編集者向け
雰囲気 : 編集者からの視点
---------------

【100字紹介】
学術誌を評価する指標JIF(ジャーナル・インパクトファクター)の基礎、 歴史と最近の変更の詳細、実際に適用しての学術誌や分野の動向調査例などを紹介する、 研究者、図書館員、大学関係者なら読んでおきたい一冊

研修の際に、参考図書として紹介されたので読んでみました。
もっと早く読みたかった…!という内容でした。
JIF自体の説明は大体知っているつもりでしたが、
いつの間にかクラリベイトはこんなに色々な情報を公開に切り替えていたのですね?
ライデン声明のおかげですか…!声明以降、JIFは死んだ…とすら
そっと言われていたと小耳に挟んだのですが、情報公開と方向転換により、
まだまだやれる、というところを見せているのだなと。
こういう本を出すことで更に、JIFは個人評価の指標としてではなく、
使うべきところがあるのだ、という啓蒙をしているのですね。

個人的に、一番大きな収穫はWoS関係の採録基準などでした。
色々と誤解したままここまで来てしまっていた…と猛省です。
多分、今はこれらの情報も(たぶん英語で)公開されているのでしょうが、
情報をアップデートしないままきてしまっていました。
これだからいつも、アンテナは張っておかないといけないのですね…。

とりあえず、研究者、大学図書館員、あと学協会誌関係者、
それに大学関係者は軒並み、これは読んでおいた方がよろしいか存じます。
買わなくても…たぶん関係者ならご所属の大学図書館に置いてあるかと。
(うちはなかったのですが、早速推薦して購入しています。今はある!)

ちょっと具体例の読み取りが難しかった(ページが切り替わって、
何度も表と本文を行き来している間に何か似たような雑誌名だったりして
何が何だか分からなくなった…)のですが、これは致し方ないですかね。

それにしても研究評価…定量的指標を絶対指標に出来ない、
じゃあ定性的指標はどうかというと、あんまり簡単に比較できる基準もないし、
標準的なものもまだまだ存在しないということで…
される側も大変ではあるのですが、評価する側も大変そうです。

これはクラリベイト側な話でしたが、エルゼビアもこういう本、
出したりしないのですかね?あったらそれも読まないとです。


--------------
文章・展開 :★★★★
簡 潔 性 :★★★★
学 術 性 :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★★
---------------

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。