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●「もしもトイレがなかったら」加藤 篤 [読書レポート]

「もしもトイレがなかったら」加藤 篤
うんちとトイレの大切さと、災害時のトイレ


もしもトイレがなかったら (ちしきのもり)

もしもトイレがなかったら (ちしきのもり)

  • 作者: 篤, 加藤
  • 出版社/メーカー: 少年写真新聞社
  • 発売日: 2020/11/25
  • メディア: 単行本


読了日:2023.8.18
分 類:児童向け一般書
ページ:142P
価 格:1600円
発行日:2020年11月発行
出版社:少年写真新聞社
シリーズ:ちしきのもり
装丁・本文イラスト:櫻井 敦子
評 定:★★★★


●作品データ●
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テーマ : トイレ、排泄、特に災害時
語り口 : 講演形式の一人称(私)
ジャンル: 一般教養
対 象 : 児童向け
雰囲気 : やさしい
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【100字紹介】
災害発生から6時間以内にトイレに行きたくなる人73%。 非常時、食べるのは我慢できても、我慢できないのがトイレ。 うんちは我々の健康のバロメータであり、かつ欠かすことのできないもの。 大事なトイレのあれこれ

小学生向けのシリーズです。
表紙が水彩画風でかわいいです。トイレに乗って空を飛んでますが。
タイトルも小学生受けしそうな。
まあ、内容すべてが「もしもなかったら」、というわけではなかったのですが、
一番多く主張していたのが災害時のトイレだと思いますので、
なかったら、、、というか、いつものトイレが使えなかったら、が中心です。

前書き部分で、「ゲームの中では、トイレがなくてもこまらない」
(確かに、RPGの世界でトイレがちゃんとあるおうちって少ない…?)、
第1章では、災害時にトイレがないと困る、
トイレって食べることよりも止めることのできないもの、で話に引き込み、
第2章でうんちとトイレの基礎知識、第3章は世界のトイレの昔と今の事例、
第4章はトイレ設備と日本のトイレ、
そして第5章で再び災害時の備えとトイレについて。

語り口は講演形式の一人称、小学生に対しての授業みたいな感じです。
講演形式なので全体の知識を網羅している、というものではなく、
興味を持たせる内容となっています。
そのせいで、何度も災害関係が色々なところで出てきているため、
通常の本を読みなれているとちょっと違和感を感じますが
(あれ、あっちでもこっちでも…となります)、
災害関係の話は色々と情報を得られます。
全体に、楽しみながら色々な知識を仕入れることができる、
ということで、うん、小学生向けとしては良いと思います。

それにしても確かにトイレは大事、そのトイレについて、
こんなに一生懸命考える人がいることは…トイレ業界の人ならありえるな、
とは思っていましたが、啓もう活動も積極的、かつ広い視野で考えるNPO法
(トイレ研究所)が存在するとは知りませんでした。大事なこと…ですよねえ…。
ええ、大事なことだと思います。沢山の小学生に読まれると良いですね。


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文章・展開 :★★★★
簡 潔 性 :★★★★
学 術 性 :★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★★
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