SSブログ

●「ニュートン式超図解 最強にわかる! 死とは何か」田沼 靖一監修 [読書レポート]

ニュートン式超図解 最強にわかる! 死とは何か」田沼 靖一監修
生物としての寿命や死、老化についてを解説


ニュートン式 超図解 最強にわかる!! 死とは何か

ニュートン式 超図解 最強にわかる!! 死とは何か

  • 出版社/メーカー: ニュートンプレス
  • 発売日: 2020/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


読了日:2023.5.12
分 類:一般書
ページ:125P
価 格:900円
発行日:2020年4月発行
出版社:ニュートンプレス
初 出:Newton 別冊「死とは何か」の一部記事抜粋・大幅加筆・再編集
評 定:★★★★


●作品データ●
---------------
テーマ : 生物の「死」
語り口 : 教科書調
ジャンル: 科学
対 象 : 一般向け
雰囲気 : やさしい
---------------

【100字紹介】
生物としての寿命や死、老化についてを1トピック見開き2ページに図解を交えて解説。 「生」と「死」の境界線、死へとつながる老化、細胞の死、有性生殖の誕生と寿命に関する説明など、 生物の死への理解を深める一冊


初出が、Newton 別冊です。前回、「人工知能 ディープラーニング編」が
とっても面白かったので、シリーズでまた借りてみました。

全4章です。
1. 「生」と「死」の境界線 16項目+コラム2本+4コマ2本
2. 死へとつながる老化    12項目+コラム3本
3. 細胞の死が、人の死をみちびく 7項目+コラム1本+4コマ2本
4. 寿命は有性生殖とともに生まれた 8項目+コラム1本

一番紙幅をとっているは生と死の境界線ですね。
項目数が多いです。
死の判定のあと、植物状態・閉じこめ症候群・脳死などの状態の説明、
死の前後で起こることや関連情報など、メインの内容が続きます。
死というのは、本当にシステマティックなものであるというのが
淡々と説明される感じですね。
そして生命活動を終えると体の中でのATP供給が途絶え、
エントロピーは増大していくのです。

感情的なものはなく、ただシステムとしての生物として、
個体が死へと向かっていく過程(第2章)と、
もっと極小環境である各細胞の死(第3章)、
そしてどのように「死」というものを獲得してしまい、
それにどのような意味があるのか(第4章)。

全体を通して、自我などの余計なものを取っ払い、
我々は人間であるというよりも、生物なのだと厳粛に受け止めざるを得ない本でした。


--------------
文章・展開 :★★★★
簡 潔 性 :★★★★
学 術 性 :★★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★
---------------
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。