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●「世界史を変えた薬」佐藤健太郎 [読書レポート]

「世界史を変えた薬」佐藤健太郎
医薬の進歩が世界史を変える!お手軽医薬史


世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

  • 作者: 佐藤 健太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/10/16
  • メディア: 新書



世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/10/20
  • メディア: Kindle版




読了日:2016.8.26
分 類:一般書
ページ:185P
価 格:740円
発行日:2015年10月発行
出版社:講談社現代新書(講談社)
評 定:★★★★★


●作品データ●
---------------
テーマ : 10の医薬品を巡る歴史よみもの
語り口 : 一人称的(一人称「筆者」)
ジャンル: 一般書
対 象 : 一般向け
雰囲気 : 語りかける風
装 丁 : 中島 英樹
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【100字紹介】
ビタミンC、キニーネ、モルヒネ、麻酔薬、 消毒薬、サルバルサン、サルファ剤、ペニシリン、 アスピリン、エイズ治療薬。これらを柱に、 医療史も含めた医薬品の歴史をかみ砕き、 整理して一般向けに読みやすく解説する


久々のヒットです。
わくわくしながら、どんどん読み進めてしまいました。

100字紹介に挙げたような医薬品(ビタミンCも
医薬品なのか!とちょっと驚いたり。でも確かに
壊血病には特効薬ですね)を章ごとの「主役」に据え、
それにまつわるお話を興味深く読んでいるうちに、
古代から現代までの医薬史がざっと見通せてしまうという、
上手にまとめられた1冊です。

ちなみに。
ビタミンC=壊血病治療薬
キニーネ=マラリア治療薬
モルヒネ=鎮痛剤
麻酔薬として…マンドレーク、麻沸散、通仙散、
 笑気、、エーテル、クロロホルム…など
消毒薬として…塩素水、フェノールなど
サルバルサン=梅毒治療薬
サルファ剤=細菌感染症治療薬
ペニシリン=抗生物質
アスピリン=鎮痛剤
です。

断片的に知っている話も、こんなところに
はめ込まれていくのか、と思いましたし、
何と、そういう仕組みでその薬は働いていたのか、
というところも、かなり一般向けに簡略化されているものの、
それなりの知識で納得できる形で説明されていました。

著者は医薬品メーカーの研究職やら、
某大学さんの理系の広報担当教員などをやって、
現在の肩書はサイエンスライターとのこと。
なるほど、と納得の経歴です。
内容の下地は十分の上、それを一般に向けて
発信する経験も豊富ということですね。
素敵な経歴だと思います。
他の作品にも興味が湧きました。


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文章・展開 :★★★★★
簡 潔 性 :★★★★★
学 術 性 :★★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★★★
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