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●「ココロが読める恋愛会話術」米山 公啓 [読書レポート]

「ココロが読める恋愛会話術 男と女の脳はこんなにちがう!」米山 公啓
男女の脳の違いで起こるすれ違いを解消する


ココロが読める恋愛会話術―男と女の脳はこんなにちがう!

ココロが読める恋愛会話術―男と女の脳はこんなにちがう!

  • 作者: 米山 公啓
  • 出版社/メーカー: WAVE出版
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本


読了日:2013.09.16
分 類:一般書
ページ:191P
価 格:1400円
発行日:2005年12月発行
出版社:WAVE出版
評 定:★★★+


●作品データ●
---------------
テーマ : 脳の性差
語り口 : 会話形式+教科書調
ジャンル: 一般書
対 象 : 一般向け
雰囲気 : 易しい
装 丁 : 日下 充典
マンガ : つぼいよしこ
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【100字紹介】
男女で脳には発達部位などの差がある。
そのために、お互いに理解できない言動ですれ違ってしまうもの。
ありがちな会話パターンを紹介し、何故そういうことが起こるのか、
お互いにどう歩み寄ればよいのかをアドバイス



派手なヒョウ柄(?)にピンクの背景に題字が載った、奇抜な装丁の本。
しかもタイトルが何だそれ、という。
え、何これ?と思ったものの、思わず手に取りました。怖いもの見たさ?

でもぱらぱらっとめくってみると…びっくりするくらい、
どこかで見たことのある会話が続々と。
あー、うちのご両親が若い頃は、いつもいつもいつも、
こんな会話が繰り広げられていた!…と懐かしくなりました。
まるで見てきたような、この臨場感(笑)。
これはアタリかもしれない、と、全部読んでみることにしました。


基本構造は、1つ1つのテーマにつき、
「男女のよくある会話」
→「恋愛マスター・ドクターヨネ登場(この会話の問題点の整理)」
→「大脳から説明すると(脳科学で説明)」
の3セットで進んでいきます。全35テーマ。


結論から言えば、これは面白い本でした。
とにかく「これ、あるある!」のシチュエーションの選び方がうまい。
そこが、成功のみなもと。

なお、脳科学に基づいたと言っても殆ど専門的なことはありません。
大変易しく書かれていますので、ちょっと物足りないくらいかも?
多くが、右脳と左脳をつなぐ脳梁が、男性に比べて女性の方が大きく、
そのために女性の方が左右の脳をバランスよく使えるので並行処理が得意、
というような話に結びついています。
もちろん、それ以外の脳の部分の発達差やホルモンとそのレセプターの性差などの
別の部位の話も出てきますけれども。


Wikipediaを見ると、研究によると、脳梁の性差はあるという報告も、
ないという報告も両方あるらしいので、
本書の内容がどれくらい確からしいか分かりませんが、
この手の「あるある」で双方がどう考えているのか、がよく分かるのは、
なかなか面白いと思います。

…ちなみに、共感を求める女性型の脳は、
こういう「あるある」を並べられるの、好きらしいですよ。
…と、本書に書いてありました。
でも読んでいると自分は結構、男性脳よね…と。
結局、個人差が大きいので、誰でもどちらの要素をたぶんに含んでおり、
「男女」というだけでは割り切れないものもあるだろうなあ、と思うのです。

というわけで、学術的にはともかく、
シチュエーションの拾い方の上手さを愉しむ本ということで。


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文章・展開 : ★★★+
簡 潔 性 : ★★★★★
学 術 性 : ★★★+
独 自 性 : ★★★★★
読 後 感 : ★★★+
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