SSブログ

●「No. 6 #1」あさのあつこ [読書レポート]

「No. 6 #1」あさのあつこ
未来都市<No.6>から、滑り落ちたら…


NO.6♯1 (講談社文庫)

NO.6♯1 (講談社文庫)

  • 作者: あさの あつこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/10/14
  • メディア: 文庫



読了日:2013.8.25
分 類:中編
ページ:213P
価 格:476円
発行日:2003年10月講談社、2006年10月発行
出版社:講談社(講談社文庫)
評 定:★★★★


●作品データ●
----------------------------
主人公 : 紫苑
語り口 : 3人称
ジャンル: 近未来SFライトノベル
対 象 : ヤングアダルト向け
雰囲気 : 盛りだくさん
結 末 : 次巻に続く
カバーデザイン: 岩郷重力+WONDER WORKZ。
デザイン : 菊地 信義
---------------------------

【100字紹介】
作り上げられた人工の理想都市<No.6>で、
2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は
12歳の誕生日の嵐の夜、ネズミと名乗る少年に出会う。
そして16歳。紫苑は思わぬ事件に巻き込まれることに



近未来SF。作り上げられた人工の理想都市<No.6>と、
その周辺を描くライトノベル(たぶん)です。

あさのあつこ作品としては、「バッテリー」「THE MANZAI」に続く、
3作品めの読書になりますが、アニメは見てました!
まあ、そこそこ面白いかなあ、と思っていたのですが、
それなら元の小説の方がもっと面白いかも、と思い、手に取りました。
「バッテリー」には驚きましたからね。この人の文章なら、小説の方がいいかも、と。

<No.6>は人を分類し、差別化し、支配し、
規範からはみ出すものを排除する街。
2歳のときから最高ランクのエリートとして育てられた紫苑が主人公。
12歳の誕生日に、嵐の中を彷徨っていた少年・ネズミを助けることで、
紫苑の運命は大きく変わります。
そして16歳。エリートから転落したものの、
何とか街の片隅で生きてきた紫苑でしたが、
公園管理のバイト中に思わぬ事件に巻き込まれてしまい、
更に決定的な運命の転回を余儀なくされます。

ネズミのかっこよさと、たまに見せる「やっぱりちょっとお子様かも」という
ギャップがきゅんときますね!
でもヒロインはやっぱり紫苑でしょうか。
本来なら明らかに沙布がヒロインになるべきところなのですが、
紫苑…甲斐性を見せて!?みたいな…。
こんな凄い告白で迫られるなんて、なかなかありません。
というか、沙布のあまりのぶっちゃけように驚愕?


それにしても本書、驚くほど厚みが薄いのです。
え、こんなに薄くて、どこまでお話進むの?と思ったら、
第1巻は本当に序章、という感じでした。あら、ここまで?と。

でも、アニメでは雰囲気で表現していたことが、
もっとくっきりと描かれていた気がします。
アニメを見ていて話は知っているはずなのに、
展開にどきどきしました。これが読者を引き込む筆力なのでしょうか。
続きが楽しみです。


---------------------------------
文章・描写 :★★★★
展開・結末 :★★★★
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★★
---------------------------------


菜の花の一押しキャラ…ネズミ


「生きてる人間て温かいんだ」(ネズミ)
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。