SSブログ

●「憂鬱でなければ仕事じゃない」見城徹、藤田晋 [読書レポート]

「憂鬱でなければ仕事じゃない」見城徹、藤田晋
ばりばりビジネスしているあなたへのエール


憂鬱でなければ、仕事じゃない

憂鬱でなければ、仕事じゃない

  • 作者: 見城 徹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/06/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


読了日:2013.08.17
分 類:一般書
ページ:239P
価 格:1300円
発行日:2011年6月発行
出版社:講談社
評 定:★★★


●作品データ●
---------------
テーマ : ビジネス
語り口 : 一人称(僕)
ジャンル: エッセイ
対 象 : ビジネスマン~一般向け
雰囲気 : 厳しい、力強い
写真 : 篠山 紀信
ブックデザイン: 鈴木成一デザイン室
---------------

【100字紹介】
角川書店から独立起業したやり手編集長は、
幻冬舎代表取締役社長として実業家になった。
見城社長の「ことば」をテーマに、
最年少で企業を上場させたサイバーエージェント代表取締役社長と語る、ビジネスでの心構え集



どちらの著者も存じ上げないのですが、ビジネス界では何か凄い人らしいです。
片方は、大手出版社でばりばり活躍していた有名編集長から、
えいや!と飛び出して独立、起業して幻冬舎を立ち上げた社長。
迎え撃つは、アメーバブログなどで躍進したネットビジネス界の若手社長。
幻冬舎の代表取締役社長の哲学を、サイバーエージェント代表取締役社長がレシーブする形。

構成としては、見城社長の自筆の一言1P(これがテーマ)、
その自己解説1P、関連するお話2P、それに対する藤田社長のお話2P…の6Pで1セット。
全部で35セット。
ちなみにタイトルはテーマのひとつ。
タイトルからも分かるように、基本的にビジネス=人生、という感じのお話です。

「かけた電話を先に切るな」「パーティには出るな」「切らして渡せなかった名刺は速達で送れ」
「行く気がないのに、今度、飯でもと誘うな」「初対面の相手と、カラオケには行くな」

…など、直接的で具体的なものから、

「小さなことにくよくよしろよ」「努力は自分、評価は他人」「正直一番、正々堂々」
「スムーズに進んだ仕事は疑え」「「極端」こそわが命」「苦境こそ覚悟を決める一番のチャンス」

…など、ビジネスに限らず応用のききそうな心構えまで、
様々な「見城流ビジネス哲学」が紹介されます。
見城社長の哲学に沿って、藤田社長がこういうことも、こういうことも、
と強化をしていく形が基本形。
見城社長の哲学には「…いや、それはどうなの」というものも結構あるのですが、
そこで、ときには藤田社長が若干の反論を見せることがあり、
その辺りが「あ、ただの太鼓もちじゃない!これは面白いんじゃない?」となります。
…うまい。
立場や年代が変わると哲学も普遍ではなくなる、というところまで演出です。

とにかく見城社長が極端に努力の人で、ドMということは分かりました…、
じゃない、いや、とても興味深い教訓の数々、今ビジネスに打ち込む人への力強いエールでした。

世の中にはこんなにも真面目に仕事に打ち込み、
正々堂々と生きている人もいるのだなあ、と思うと
何だかとてもありがたいような、人生って面白いな、と思えるような。
これだから読書はたのしいのです。
自分からは、どうひっくり返しても出てこない考えに触れられるのです。

…うーん、でもこの生き方は出来ないし、
こういう人とは一緒に暮らせないなあ、とは思いますけれどね。


ところでこれ、講談社の出版なのですね。へー。


---------------
文章・展開 : ★★★
簡 潔 性 : ★★★★
学 術 性 : ★★★
独 自 性 : ★★★
読 後 感 : ★★★
---------------
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。