SSブログ

●「ルルとララのティラミス」あんびるやすこ [読書レポート]

「ルルとララのティラミス」あんびるやすこ
「ちょっとの勇気」を後押しするお菓子の話


ルルとララのティラミス

ルルとララのティラミス

  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 2022/09/29
  • メディア: 単行本


読了日:2022.12.30
分 類:児童書
ページ:71P
価 格:1000円
発行日:2022年9月発行
シリーズ:ルルとララシリーズ
出版社:岩崎書店
評 定:★★★+


●作品データ●
---------------
テーマ : お菓子
語り口 : 三人称(ですます調)
ジャンル: 児童書
対 象 : 小学生向け
雰囲気 : 勇気をもらえる
---------------

【100字紹介】
ピクニックのお菓子を買うため、 森の動物たちが集まるルルとララのお店。 でもさびしそうな顔をして最後にやっと入ってきた子ウサギのベティ。 彼女の「やらないことリスト」を知ったルルララが作る、勇気のお菓子の話

児童書の「きろく」を書くのは初めてかもしれません。
でも折角なので、何でもチャレンジしてみようかと思い始めた今日この頃。

ルルとララのシリーズは、小学生の女の子ふたりで切り盛りする、
森の動物たちのお菓子屋さんのお話です。
いつも協力してくれるのねずみのニッキ、
ルルララにお菓子の作り方を教えてくれる先生役である
おとなりのパンやさんのシュガーおばさんがレギュラーメンバー。
おはなしと一緒にお菓子の基本レシピ+アレンジレシピが幾つも紹介される、
小学生の女の子ならきっとわくわくするシリーズになっています。
本作は現時点(2022年12月)での最新刊(27作目くらい?)です。


さて、ではティラミスのお話。

みんなが小川の飛び石を渡っていく、きれいなコスモス畑のある丘へのピクニックを楽しみにしている中、
どうしても飛び石が渡れずにピクニックに行けないでいる子ウサギのベティがメインになっています。
行きたいけれど行けないベティは、残念に思いたくないがために、
「きっとお花畑はそんなにきれいじゃないわ」と思うことにしていると言います。
しかもそれ以外にも彼女には「やらないことリスト」がたーくさん。
それはつまり、彼女にとっての苦手なことリストに他ならないと気付いたルルララは
苦手克服のためのお手伝いができないか申し出るのですが…、
ベティは

「にがてのままでも、いいの。だって『やらない』ってきめてしまえば、  にがてをなおすひつようも、ないんですもの」

まあ、そうなんですけど…え、いいの?それで本当に?
というわけで、ルルララのお菓子の出番です!

ベティの「やらないことリスト」に関連するお菓子で、彼女に一歩を踏み出させるルルララ。
「やらないことリスト」が最終的にどう進化するかが読みどころです。

今回のファインプレイとしては、ニッキのマジシャンみたいな
後押し、ですかね。どの場面かは、読んでお確かめください。


菜の花の一押しキャラ…ニッキ

「わたしたちにも、いろいろできないことがあるけれど、  それは、これからたくさんの、すてきなおまけをうけとれるってことなのね!」(ルルとララ)


---------------
文章・展開 :★★★★
簡 潔 性 :★★★★
学 術 性 :★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★★
---------------

nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。