●「バラトルムの功罪」高里 椎奈 [読書レポート]
「バラトルムの功罪 天青国方神伝」高里 椎奈
異世界ファンタジーシリーズ天青国編第２巻
読了日：2012.12.15
分 類：長編
ページ：250P
価 格：880円
発行日：2012年7月発行
出版社：講談社ノベルス
評 定：★★★
●作品データ●
----------------------------
主人公 ： イオン・ランティス
語り口 ： ３人称
ジャンル ： ファンタジー
対 象 ： ヤングアダルト向け
雰囲気 ： 王道ファンタジー
結 末 ： 一応決着、続く
イラスト ： つよ丸
ブックデザイン ： 熊谷 博人・釜津 典之
カバーデザイン ： 斉藤 昭 (Veia)
表紙デザイン ： welle degign
---------------------------
【１００字紹介】
住み慣れた都を出たイオンは、「邪神」探しの旅を続ける。
滝を背後にしたグランドー族の港町で、
調査の交換条件として何と海賊退治をすることに。
領主の息子・グラウベルを道案内に、イオンが辿り着いた真実とは…？
第2巻です。
前巻で、いかにも3人（イオン・アルフレド・リッカ）がメインです！
…と登場したのに、結局イオン1人で旅立ってしまいました。
第2巻ではしれっとした顔して3人が集っているのではないか、
なんて勝手に想像していましたが、やはり甘くはなく。
まあ、ある意味3人旅ではありました。
聡明な淑女・馬のリンと、お調子者のトカゲのジェイド。
彼らは別に喋りはしませんが、イオンはずいぶんと楽しげに見えます。
でも、やっぱりどこか淋しいでしょうか。
普通のファンタジーなら、馬もトカゲも喋ってもいいくらいの感じですが、
やっぱり馬は馬で、トカゲはトカゲなのです。
いや、トカゲは何かありそうですけれどもね。
今回は、本編はイオンがひたすら主人公で、
フォシリス湾の海賊退治をするお話でした。
途中でたまに差し挟まれるのは、王都の新王のこと。
新王即位から、リッカらしき人物に命を狙われるシーンまで。
で、今巻も自分の覚え書きのためのネタバレ登場人物一覧、いきます。
イオン・ランティス：元・士官候補生。主人公。15歳。気付いたら、にわか学者。
オーディン：七閠将。王に忠誠を誓う。金髪碧眼の見目麗しい。素直な楽観主義者。
クロウリー：宰相で将軍。幼い新王とともにいる。
レギウス・アレクサンドライト・レグノ：天青国国王。お菓子好きの幼い少女。
エル：海賊船で育った少女。川賊。イオンを急流から救った。
リディコ：海に帰れない弱小海賊団・バーミリオン海賊団船長。背が高い。
ショーン、アクロ、ドラ、リューベ：バーミリオン海賊団。川賊をしていた。
テルル：邪神。長い黒髪の美女。イオンを助けたり、海賊退治をけしかけたりした。
ホルスト：気の良い造船技師。イオンを領主のもとへ送り届け、その後も第一の協力者になった。
ソディウム：グランドー族の領主。妻を水神への生贄として捧げた。
グラウベル：ソディウムの息子。恐ろしく方向音痴。慣例に従うのを徹底的に嫌う。
アルフレド・メリロット：勇者の末裔。イオンを助けて、共に邪神探しに旅立つ。
阿爺：アルフレドの従者の老人。かつてのレオンの従者・ジェラルダス。
レオン・メルロット：怪我も癒えて、アルフレドを送り出した。
アメリア：エルの姉で、リディコの妻。バーミリオン海賊団の前船長。2年前に死亡。
しかし、邪神、出てきちゃったけど、え、そこまでしか教えてくれないの！？
という微妙なところで話をぶち切っています。
そのあと、どうやって帰ってきたのか…。
あと、ラストのグラウベルは多分、偽者です！！
こんなのグラウベルじゃないよー、と。
全体に、うん…、お話ありきで書かれているなあ、というのが
いつも通りの感想です。ある意味、安定の。
王道だけれど、オリジナリティがないわけではないし
（海賊退治に海賊を使う→上手くいくかと思いきや、ポシャる
→民衆を味方につけよう！→何か上手くいかない、
…の流れとか、ホント、面白いと思うのですよ）
それなりにツッコミどころは沢山ありながらも、まあ面白いのですけれども、
うん…決め手がないのはどうしてでしょうかね…。
それでも、先は楽しみです。どうなるのでしょうね。
そうそう、イオンとアルフレドの掛け合いも好きです。
次巻ではこの掛け合いが沢山見られそうなのがいいですね。
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文章・描写 ：★★★
展開・結末 ：★★★
キャラクタ ：★★★＋
独 自 性 ：★★★
読 後 感 ：★★★
---------------------------------
菜の花の一押しキャラ…イオン・ランティス
「お前の得意技は、ハッタリと騙しと隠し事だろ」
「…解ってらっしゃる」
（アルフレド・メリロット、イオン・ランティス）
異世界ファンタジーシリーズ天青国編第２巻
- 作者: 高里 椎奈
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/07/05
- メディア: 新書
読了日：2012.12.15
分 類：長編
ページ：250P
価 格：880円
発行日：2012年7月発行
出版社：講談社ノベルス
評 定：★★★
●作品データ●
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主人公 ： イオン・ランティス
語り口 ： ３人称
ジャンル ： ファンタジー
対 象 ： ヤングアダルト向け
雰囲気 ： 王道ファンタジー
結 末 ： 一応決着、続く
イラスト ： つよ丸
ブックデザイン ： 熊谷 博人・釜津 典之
カバーデザイン ： 斉藤 昭 (Veia)
表紙デザイン ： welle degign
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【１００字紹介】
住み慣れた都を出たイオンは、「邪神」探しの旅を続ける。
滝を背後にしたグランドー族の港町で、
調査の交換条件として何と海賊退治をすることに。
領主の息子・グラウベルを道案内に、イオンが辿り着いた真実とは…？
第2巻です。
前巻で、いかにも3人（イオン・アルフレド・リッカ）がメインです！
…と登場したのに、結局イオン1人で旅立ってしまいました。
第2巻ではしれっとした顔して3人が集っているのではないか、
なんて勝手に想像していましたが、やはり甘くはなく。
まあ、ある意味3人旅ではありました。
聡明な淑女・馬のリンと、お調子者のトカゲのジェイド。
彼らは別に喋りはしませんが、イオンはずいぶんと楽しげに見えます。
でも、やっぱりどこか淋しいでしょうか。
普通のファンタジーなら、馬もトカゲも喋ってもいいくらいの感じですが、
やっぱり馬は馬で、トカゲはトカゲなのです。
いや、トカゲは何かありそうですけれどもね。
今回は、本編はイオンがひたすら主人公で、
フォシリス湾の海賊退治をするお話でした。
途中でたまに差し挟まれるのは、王都の新王のこと。
新王即位から、リッカらしき人物に命を狙われるシーンまで。
で、今巻も自分の覚え書きのためのネタバレ登場人物一覧、いきます。
イオン・ランティス：元・士官候補生。主人公。15歳。気付いたら、にわか学者。
オーディン：七閠将。王に忠誠を誓う。金髪碧眼の見目麗しい。素直な楽観主義者。
クロウリー：宰相で将軍。幼い新王とともにいる。
レギウス・アレクサンドライト・レグノ：天青国国王。お菓子好きの幼い少女。
エル：海賊船で育った少女。川賊。イオンを急流から救った。
リディコ：海に帰れない弱小海賊団・バーミリオン海賊団船長。背が高い。
ショーン、アクロ、ドラ、リューベ：バーミリオン海賊団。川賊をしていた。
テルル：邪神。長い黒髪の美女。イオンを助けたり、海賊退治をけしかけたりした。
ホルスト：気の良い造船技師。イオンを領主のもとへ送り届け、その後も第一の協力者になった。
ソディウム：グランドー族の領主。妻を水神への生贄として捧げた。
グラウベル：ソディウムの息子。恐ろしく方向音痴。慣例に従うのを徹底的に嫌う。
アルフレド・メリロット：勇者の末裔。イオンを助けて、共に邪神探しに旅立つ。
阿爺：アルフレドの従者の老人。かつてのレオンの従者・ジェラルダス。
レオン・メルロット：怪我も癒えて、アルフレドを送り出した。
アメリア：エルの姉で、リディコの妻。バーミリオン海賊団の前船長。2年前に死亡。
しかし、邪神、出てきちゃったけど、え、そこまでしか教えてくれないの！？
という微妙なところで話をぶち切っています。
そのあと、どうやって帰ってきたのか…。
あと、ラストのグラウベルは多分、偽者です！！
こんなのグラウベルじゃないよー、と。
全体に、うん…、お話ありきで書かれているなあ、というのが
いつも通りの感想です。ある意味、安定の。
王道だけれど、オリジナリティがないわけではないし
（海賊退治に海賊を使う→上手くいくかと思いきや、ポシャる
→民衆を味方につけよう！→何か上手くいかない、
…の流れとか、ホント、面白いと思うのですよ）
それなりにツッコミどころは沢山ありながらも、まあ面白いのですけれども、
うん…決め手がないのはどうしてでしょうかね…。
それでも、先は楽しみです。どうなるのでしょうね。
そうそう、イオンとアルフレドの掛け合いも好きです。
次巻ではこの掛け合いが沢山見られそうなのがいいですね。
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文章・描写 ：★★★
展開・結末 ：★★★
キャラクタ ：★★★＋
独 自 性 ：★★★
読 後 感 ：★★★
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菜の花の一押しキャラ…イオン・ランティス
「お前の得意技は、ハッタリと騙しと隠し事だろ」
「…解ってらっしゃる」
（アルフレド・メリロット、イオン・ランティス）
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