●「我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明」結城 光流 [読書レポート]
「我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明」結城 光流
少年陰陽師スピンオフ。若かりし日の晴明。
読了日:2011.03.06
分 類:ライトノベル
ページ:328P
価 格:1300円
発行日:2010年7月発行
出版社:角川書店(ビーンズコレクション)
評 定:★★★+★
●作品データ●
----------------------------
主人公: 安倍 晴明
語り口: 3人称
ジャンル: ライトノベル
対 象: ヤングアダルト向け
雰囲気: 歴史オカルト
結 末: 続く
イラスト: あさぎ桜
装 丁: 西村 弘美(角川書店装丁室)
---------------------------
【100字紹介】
人とは一線を引き、静かに生きてきた安倍晴明。
ある日、押しかけ親友の榎岦斎の誘いで賀茂祭に出掛け、
橘の姫と出会う。彼女に憑く底知れぬ力の化け物を退治るため、
晴明は十二神将を式に降すための試練に立ち向かう
角川ビーンズ文庫で刊行される同著者のライトノベル、
「少年陰陽師シリーズ」のスピンオフ作品。
本編では飄々としたおじいちゃんである晴明が、
若く、孤独で、尖っていた頃のお話。
雑誌「ザ・ビーンズ」で2008年1月-2010年1月に連載されていたものを、
加筆・修正したものということです。
「少年陰陽師」ファンなら、誰もが願って止まなかったであろう、
若晴明ストーリーですよー!
でもでも、いやいやいや、全然ひとが違うんですけどー!
これがどうやってひねくれて引き伸ばされたら、
あのじいさまになるのですかね。
人とは不可思議な生き物、というべきなのか、
それとも時とは恐ろしき魔物、というべきなのかー…!
一応、殆どのキャラは本編にも登場します。
賀茂忠行ししょーは出ていない気はしますが。
さすがに御年を考えると、本編に出るためには彼岸でしか無理ですね。
大筋は、とてもオーソドックス。
孤独の主人公が、ひょんなことで知り合った姫の窮地を知り、
何だかんだで助けなきゃいけない感じになって、
切り札を手に入れる試練に出かけて、
その間に親友が頑張って持ちこたえて、
いよいよ駄目だ!というところに主人公登場、
おいしいところをかっさらっていく…まあ平たく言えばそんな流れで。
メインは「切り札を手に入れる試練」。
切り札は、「少年陰陽師」読者ならおなじみの十二神将です。
何と、この作品ではまだ晴明は十二神将を式にしていないのですね。
十二神将は1人もしくは2人ずつ登場し、
次々に晴明と話し、試していきます。
その中で晴明は自分自身と向き合わされていく…というところが読ませどころ。
綺麗にまとまっていると思います。
何故それくらいでOKなんだろ…と不可解に思わなくもないですが、
結構みんな素直です。そもそも召喚できるだけの力があるわけですから、
まああとは気持ちの問題だけ、というテストなんでしょうかね。
…と考えるくらいしか、納得できる道がないというか。
綺麗で、よく練られていて、まとまっているのですけれども、
やっぱりちょっとここでもオーソドックスすぎる、という気が
しないでもないというか…いや、それは贅沢というものかも。
メイン以降は、結構あっけないです。
ページ数の関係でしょうか…。
ちょっと敵もオーソドックスすぎたからかもしれません、
本編にもこういうの、いたような…という既視感が…。
いや、お約束展開というのもやっぱり大事ですからね。
面白く、一気に読ませて頂きました。
それにしても十二神将…後の世の頃とは違うなー、というのと、
全然変わらないぞー!なのが混在で…いや、面白いですね。
太陰のノリが全然変わらないことに大ウケしました。
---------------------------------
文章・描写 :★★★★★
展開・結末 :★★★★★
キャラクタ :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★★★
---------------------------------
菜の花の一押しキャラ…安倍 晴明
「きゃあっ!何やってるのよ、晴明!」(太陰)
自分の風で、晴明を巻き添えにして吹っ飛ばし、壁に叩きつけておいての台詞。
少年陰陽師スピンオフ。若かりし日の晴明。
読了日:2011.03.06
分 類:ライトノベル
ページ:328P
価 格:1300円
発行日:2010年7月発行
出版社:角川書店(ビーンズコレクション)
評 定:★★★+★
●作品データ●
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主人公: 安倍 晴明
語り口: 3人称
ジャンル: ライトノベル
対 象: ヤングアダルト向け
雰囲気: 歴史オカルト
結 末: 続く
イラスト: あさぎ桜
装 丁: 西村 弘美(角川書店装丁室)
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【100字紹介】
人とは一線を引き、静かに生きてきた安倍晴明。
ある日、押しかけ親友の榎岦斎の誘いで賀茂祭に出掛け、
橘の姫と出会う。彼女に憑く底知れぬ力の化け物を退治るため、
晴明は十二神将を式に降すための試練に立ち向かう
角川ビーンズ文庫で刊行される同著者のライトノベル、
「少年陰陽師シリーズ」のスピンオフ作品。
本編では飄々としたおじいちゃんである晴明が、
若く、孤独で、尖っていた頃のお話。
雑誌「ザ・ビーンズ」で2008年1月-2010年1月に連載されていたものを、
加筆・修正したものということです。
「少年陰陽師」ファンなら、誰もが願って止まなかったであろう、
若晴明ストーリーですよー!
でもでも、いやいやいや、全然ひとが違うんですけどー!
これがどうやってひねくれて引き伸ばされたら、
あのじいさまになるのですかね。
人とは不可思議な生き物、というべきなのか、
それとも時とは恐ろしき魔物、というべきなのかー…!
一応、殆どのキャラは本編にも登場します。
賀茂忠行ししょーは出ていない気はしますが。
さすがに御年を考えると、本編に出るためには彼岸でしか無理ですね。
大筋は、とてもオーソドックス。
孤独の主人公が、ひょんなことで知り合った姫の窮地を知り、
何だかんだで助けなきゃいけない感じになって、
切り札を手に入れる試練に出かけて、
その間に親友が頑張って持ちこたえて、
いよいよ駄目だ!というところに主人公登場、
おいしいところをかっさらっていく…まあ平たく言えばそんな流れで。
メインは「切り札を手に入れる試練」。
切り札は、「少年陰陽師」読者ならおなじみの十二神将です。
何と、この作品ではまだ晴明は十二神将を式にしていないのですね。
十二神将は1人もしくは2人ずつ登場し、
次々に晴明と話し、試していきます。
その中で晴明は自分自身と向き合わされていく…というところが読ませどころ。
綺麗にまとまっていると思います。
何故それくらいでOKなんだろ…と不可解に思わなくもないですが、
結構みんな素直です。そもそも召喚できるだけの力があるわけですから、
まああとは気持ちの問題だけ、というテストなんでしょうかね。
…と考えるくらいしか、納得できる道がないというか。
綺麗で、よく練られていて、まとまっているのですけれども、
やっぱりちょっとここでもオーソドックスすぎる、という気が
しないでもないというか…いや、それは贅沢というものかも。
メイン以降は、結構あっけないです。
ページ数の関係でしょうか…。
ちょっと敵もオーソドックスすぎたからかもしれません、
本編にもこういうの、いたような…という既視感が…。
いや、お約束展開というのもやっぱり大事ですからね。
面白く、一気に読ませて頂きました。
それにしても十二神将…後の世の頃とは違うなー、というのと、
全然変わらないぞー!なのが混在で…いや、面白いですね。
太陰のノリが全然変わらないことに大ウケしました。
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文章・描写 :★★★★★
展開・結末 :★★★★★
キャラクタ :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★★★
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菜の花の一押しキャラ…安倍 晴明
「きゃあっ!何やってるのよ、晴明!」(太陰)
自分の風で、晴明を巻き添えにして吹っ飛ばし、壁に叩きつけておいての台詞。
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