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●「迷いの路をたどりゆけ 少年陰陽師」結城 光流 [読書レポート]

「迷いの路をたどりゆけ 少年陰陽師 」結城 光流
安倍晴明の孫昌浩の活躍!シリーズ第24巻


少年陰陽師  迷いの路をたどりゆけ (角川ビーンズ文庫)

少年陰陽師 迷いの路をたどりゆけ (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 結城 光流
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/10/01
  • メディア: 文庫


読了日:2009.3.11
分 類:ライトノベル
ページ:204P
価 格:457円
発行日:2008年10月発行
出版社:角川ビーンズ文庫
評 定:★★★★★


●作品データ●
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主人公 : 安倍 昌浩
語り口 : 3人称
ジャンル : ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト向け
雰囲気 : 歴史オカルト
結 末 : 次巻に続く
イラスト : あさぎ桜
デザイン : micro fish
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【100字紹介】
時は平安。皇女・脩子とともに伊勢へと下る晴明と彰子を追って
都を旅立った昌浩は、途中で益荒たちに出会い、
玉依姫のもとへと連れて行かれる。
心の傷を抱えたまま、自分を見つめ直す昌浩と彰子を描く、
玉依編第4弾



シリーズ第24巻です。「玉依編」の第4巻。
前巻で、次兄・昌親との道中に益荒たちに出会い、
ともに「玉依姫」の元へと連れて行かれた昌浩。

彼らに先立って都を出た晴明、彰子、皇女・脩子も、
前巻での攻防ののち、再び襲われることになります。
何だか襲ってくる方も色々いるし、
こちらの伊勢の人々もちょっとあやしげ…?
更に「玉依姫」の元でその建物を歩き回るもっくんにより、
徐々に敵の姿が明らかになってきました。
結構、複雑です。ひねるの、好き?

今回のテーマは「心の傷」。
昌浩だけではなく、彰子にもスポットライトが当たります。
それぞれその傷に気付き、向き合っていかなくてはならないと、
手探りで前へ進もうとします。
その手助けに登場した「あの人」のキャラが意外でした。
これはきっと、人気が出るのでは!?
そういえば「あの人」は、今までも何度も登場しながら、
結局本当の「あの人」自身のことばで、語っている姿はありませんでした。
今までのイメージはすべて、他のキャラのフィルタを通したものばかり。
実際の「あの人」がこういう人だった、というのは驚きです。

「心の傷」に関しては彰子の方が丁寧に描かれているように思います。
というか、どちらかというと身近に感じるのかもしれません。
昌浩みたいな、波乱万丈さよりももう少し、
悩み方が普通の人の悩みの延長線上にあるように見えるからでしょうか。
ごく一般人にとっては、昌浩のような悩みはなかなかないですものね。

少しだけ、光が見えてきた「玉依編」第4巻ですが、
予定だとあと1冊でこのお話も終わりのようです。
さて、どういう着地の仕方をするのか。楽しみです。


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文章・描写 :★★★★★
展開・結末 :★★★★★
キャラクタ :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★★★
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菜の花の一押しキャラ…安倍 昌親

「わからないことが、すごく、悔しい…」(太陰)
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