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猟奇的 [日常とか雑感]

今日は、珍しく地下鉄に乗ってお出掛けしてきました。
ひきこもりの菜の花にしては、奇跡!(いやいやいや)

で、帰りに立ち寄ったペットショップ。
菜の花のシルバニアブームの火付け役になったハムスターブーム
(それは「ソロモンの指環」がきっかけだったのでオリジナルはそちらですが)のとき、
実際に見に行ってみようかと検討していたペットショップさんでした。
ので、興味を持って入ってみたのですが。

犬猫は可愛かったです。
もうあの猫なんて、連れて帰りたいくらいキュートでした。
眠り猫。ねこねこ。

アクアリウムも悪くはないなあと思いつつ、
でも彼らはあんまり懐かないし、と昔飼っていた金魚を思い出し。
いや、ある意味懐いてましたけど。
毎日餌をやっていたのが菜の花だったせいか、
玄関に置いていた彼らは菜の花が玄関を通るたびに
凄い勢いで水面に浮き上がってきて、
ぱくぱく・ばしゃばしゃしてました。
…食い気か。いや、いいんですけど。

とにかく店内には「かわいいー!」の声があふれていて、
飼うのは無理だろう、と思っていた菜の花でも、
ぐらっときてしまいそうなほどのチャーミングさ。

が、菜の花は見てしまいました。猟奇的な場面を。

鳥のコーナーで。
まさに「ソロモンの指環」で描かれていた悲劇が、
目の前で再現されていたのです。
「ソロモンの指環」では、博士がつがいにしようと思った鳥2羽を
同じケージに入れてそのまま出張したところ、
帰ってきたときには1羽が1羽に全身の毛を毟られて
虐殺されていたという恐ろしいことになっていたのですが。

はい、毟ってました。がしがし毟ってました。
最初は毛づくろいかと思いきや。
同じ種類の鳥同士で、お互いに喉元に食いつきあっていて、
何をしているのかと眺めていたら、お互いの毛を毟っていたのです。
よくよく見ると、片方が圧倒的に強いらしく、片方の嘴は殆ど届いていません。
そして届いてない方の首まわりは、毛が殆どなく、
ピンクの皮膚がむき出しになりつつあります。
更に後頭部も完全に毛がなくなってむき出し。
その皮膚に向かって、相手の鳥は執拗に嘴を突き出しているわけです。
…近い将来、虐殺されてしまうのだろうと予想せざるを得ないじゃないですか。

狭い小鳥・小動物コーナーにはひしめくように1種類1つのケージ。
きっと1個体ずつ置くほどのスペースはないと。
よくよく見れば、そのすぐ下のケージの人口(鳥口?)密度の高さときたら。
これはあんまり。
その横のケージも、1匹だけ首もとの毛がなくなって、
やせ細った首がむき出し…。これは相当長い間、虐待されているのかと…。
店員さんの目が行き届かないのか、とも一瞬思うも、
狭いコーナーの中に3人も4人もいるのです。
これだけいれば毎日のお世話もできるはず…と言いたいところですが、
きっと実際は単なる売り子のバイトさんばかりなのでしょう…。

何というか、一見とてもキュートで、
お客さんは楽しそうにしている、素敵なお店に見えるのですけれども、
うっかり動物愛護団体メンバーに見せようものなら、
凄い勢いで抗議活動をされそうな、実は猟奇的空間では…と思いましたね。。。

ハムスターブームのときに
「こういうお店で買ってはいけない」というポイントを書いてあるサイトを
ちらっと見ましたけれども、このお店は堂々、そのポイントにはまりそうです。
というわけで、ここで買わないのが正解、と思って帰ってきたのですが、
帰途に、でもあの可哀想な鳥はむしろ買って、連れて帰ってきてあげるのが、
本当のやさしさだったんじゃないか、と思い始めました。
でも…、菜の花では飼えないしなあ…。
あそこで同類の鳥に緩慢に虐殺されるのと、
ど素人の菜の花のうっかりミスなどで死なせてしまうの、
どちらがあの鳥にとってマシなことなのでしょうか…。
とてもとても悩みます。
鳥、飼ってみようかな。
でも、今日眺めていて、「彼らも生きている」というのが
あらためて実感されたので、その命をひとつ預かる、というのは
とても重いことだな、とも思いました。
気軽に動物を飼うとか、絶対ダメですよ、ホント。

しかしあのシマリスはホントに可愛かったです。
しばらく見詰め合って、一緒に首を傾げてました。
にしても、シマリスって食べているものを何回口に入れて、
また出してを繰り返すんですかね…。
食べないでまた吐いちゃうの!?と思わずツッコミました。


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◎「鳥たちの旅 渡り鳥の衛星追跡」樋口広芳(読み始め)
○「時載りリンネ!2 時のゆりかご」清野静(読了率56%)
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