SSブログ

●「スカル・ブレーカ」森 博嗣 [読書レポート]

「スカル・ブレーカ The Skull Breaker」森 博嗣
城下の問題と権力争いに巻き込まれたが…。


スカル・ブレーカ - The Skull Breaker

スカル・ブレーカ - The Skull Breaker

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/04/24
  • メディア: 単行本


読了日:2014.3.5
分 類:長編
ページ:328P
価 格:1800円
発行日:2013年4月発行
出版社:中央公論新社
評 定:★★★★+


●作品データ●
----------------------------
主人公 : ゼン(自分)
語り口 : 1人称的
ジャンル: 小説一般
対 象 : 一般向け
雰囲気 : 静か、淡々と、時代物
ブックデザイン : 鈴木成一デザイン室
---------------------------

【100字紹介】
腕は立つが、世間知らずで純粋な侍・ゼンは、
都を目指して旅を続けていた。
通りかかった城下の喧嘩に巻き込まれ、お城へいくことに。
御前試合、城下の宿屋襲撃事件、そして謎の面会者と襲撃。
ゼンの出自が明らかに?



「ヴォイド・シェイパ」「ブラッド・スクーパ」の続編の時代物です。
都を目指して旅を続けるゼンノスケ、城下でトラブルに巻き込まれます。
知り合った「ヤナギ」とともに、
「ドーマ」によってお城に連れて行かれることに。
御前試合ののち、ようやく城下に戻るものの、
今度は宿屋襲撃事件に巻き込まれ…。
更には城主の姉とされている実力者「クク様」からの伝言で、
向かった先の瑞香院という寺で人と面会した後、
襲撃事件に巻き込まれ…。

もう、とにかく巻き込まれすぎです、ゼンノスケ。
嵐を呼ぶ男でしょうか?

しかも彼が関わることで、人死にが出てしまったような…。
直接の原因ではないかもしれませんが、遠因には違いありません。
何て厄介な。

全体に静かな雰囲気は継承されていますが、
前作よりは、賑やかな土地柄か、人の出入りが激しく、
また主人公の胸中も外界からの影響を徐々に受けて、
揺れ動くようにも見受けられました。
山奥から物理的に出てきた主人公・ゼンノスケも、
ようやく身体だけでなく心の方も
人里に出てきつつあるのかもしれません。


それにしても。
最後にゼンノスケの出自が…!
へー、という。
今後の伏線というわけですね。


---------------------------------
文章・描写 :★★★★+
展開・結末 :★★★★+
キャラクタ :★★★★+
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★+
---------------------------------


菜の花の一押しキャラ…ヤナギ

「まさか、気づかれぬとは…、誰も思っておりません」(ナナシ)
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。