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●「自分に適した仕事がないと思ったら読む本」福澤 徹三 [読書レポート]

「自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術」福澤 徹三
やる気が出なくて当たり前、現代的就職哲学


自分に適した仕事がないと思ったら読む本―落ちこぼれの就職・転職術 (幻冬舎新書)

自分に適した仕事がないと思ったら読む本―落ちこぼれの就職・転職術 (幻冬舎新書)

  • 作者: 福澤 徹三
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 新書


読了日:2011.04.10
分 類:一般書
ページ:175P
価 格:720円
発行日:2008年1月発行
出版社:幻冬舎(幻冬舎新書)
評 定:★★★


●作品データ●
---------------
テーマ : 就職活動
語り口 : エッセイ
ジャンル : 一般書
対 象 : 就活関連者向け
雰囲気 : 現代社会
ブックデザイン : 鈴木成一デザイン室
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【100字紹介】
拡大する賃金格差は能力でも労働時間でもなく、単に「入った企業の差」。
こんな世の中では仕事にやる気が出なくて当たり前。
でも働かざるを得ない。
格差社会の中で就職をどう捉え、活かすべきかを考える、就職哲学。



タイトルにひかれて手に取りました。
なかなか面白そうな。

目次も

「やる気がでなくてあたりまえ」「やる気に執着するな」
「適職信仰は時間のむだ」「だめな企業ほど求人する」
「いつも求人しているのは、いつも社員がやめるから」
「人気のある企業ほど、求人広告は目立たない」

などなど、たのしげではないですか。

実際に読んでみると…そうですね、
新卒ではなくなってしまった就活人へ送るエールでした。
一応、想定読者が就活に失敗してしまった既卒者や、
比較的学歴の低めの人、フリーターや、元ひきこもりなどの模様ですが…、
でもあんまり「落ちこぼれ」って連呼されると、ちょっと哀しいです。
ある程度は「自虐的気分」な人々に受け入れられそうですけれども、
さすがにこれだけ言われますと…しょぼん、とします…。

そんなに世の中の他の本と違うことは言っておらず、
まあ、一度は読んでおくと、こういう考え方があるんだ、と思えるという意味で、
普段自己啓発系の本を読まない人なら、手にとってみるとよさそう。
「就職・転職術」という副題はちょっと違う気はします。


しかし…いやはや、世の中の大人の多くは働いていて、
働くことは誰でも行なうことであるにもかかわらず、
こんなに難しいことなのだな、とあらためて思いました。
いや、もっと気楽に考えて良いんだよ、というのと
その逆とが本書の中でも混在しているような。
一筋縄ではいかないというのが働くこと、なのでしょうね。


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文章・展開 :★★★★★
簡 潔 性 :★★★★★
学 術 性 :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★★★
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